高さ3m、幅27mの石垣を製作しました。祝島の平さんの石垣見学がきっかけとなりましたが、平さんへのインタビューを始め、様々な文献を読み漁り試行錯誤で完成させました。工法は平さんの石垣や戦国時代と同じく、コンクリートを使用しない空積みで行いました。平さんの石垣をモデルとしていましたが、同様の積み方である谷積でなく、実際に石が安定するように配置していくうちに乱積み(穴太積みに近い?)となってしまいました。原石をほぼ加工せず積んでいったため、積み方が狙い通りにならなかったのは原石の形の違いも要因の一つではないかと思っています(技術的な問題の可能性も高いため、平さんにもう一度聞きに行こうとも考えています)。工夫した点としては、大きな石同士の隙間には小さな石を詰め、振動が起きた際に、ずれにくくしました。
最も難しかった箇所は角の部分で、適切な角度の石を1つ探すために原石場を2、3日徘徊することもありました。角の部分の製作の有名な手法として算木積みがありますが、地震に対する強度の点で不明な所があったので、熊本城の加藤清正公が作成した部分を参考にして製作してみました。
実際に石垣を製作してみて、これらを人力で行っていた祝島の平さん一家の方々や戦国時代、江戸時代といった400,500年前の方々の精神力、思考力に感銘を受けました。
最も難しかった箇所は角の部分で、適切な角度の石を1つ探すために原石場を2、3日徘徊することもありました。角の部分の製作の有名な手法として算木積みがありますが、地震に対する強度の点で不明な所があったので、熊本城の加藤清正公が作成した部分を参考にして製作してみました。
実際に石垣を製作してみて、これらを人力で行っていた祝島の平さん一家の方々や戦国時代、江戸時代といった400,500年前の方々の精神力、思考力に感銘を受けました。